忙しい毎日に青い世界で深呼吸を|見るだけで少し呼吸が深くなる|心理カウンセラーの視点で描く癒しの絵|2025.12オランダ展示会出展|無断転載・無断使用禁止 All right reserved.
はじめての海に、はじめての友達。
はじめての海は、思ったより優しかった。
ラムネの瓶に、夏がひとつぶ落ちた。
揺れる灯りに、 そっと寄りかかる花。
きらめきだけで、 できているのかもしれない。
涼しさに、そっと近づいてみた。
花の匂いを、たしかめているところ。
宝石だと思って触れたら、甘かった。
花に埋もれて、眠ってしまったらしい。
光をしまう瓶が、いくつも並んでいた。
涼しさの粒を、集めてみた。
花の匂いって、 いつから記憶になるんだろう。
まだ、溶けたくなかった。
溶けきる前の、ほんの束の間。
光のすき間だけが、知っていた。
誰かが、置いていった夏だった。
止まった風の、置き土産だった。
誰も見ていなくても、まっすぐだった。
手のひらに、夏を集めた。
涼しさの、輪郭だった。